建築家・栗田仁の公式サイト





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☆連絡先  ; 054-246-1990
☆メール ;765captain@gmail.com
☆住所  ;静岡県静岡市葵区5-11-37 (〒420-0961)


牧の原市 T邸 

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彫刻のアトリエと薪ストーブのある家

東名高速「牧の原ICから車で7分」、『子生まれ温泉』の隣接地

建物がある平地部分が約330㎡。それを囲むように山の斜面が概ね2600㎡。
段々畑に各種の野菜をつくり、初夏は竹やぶからのプレゼント「タケノコ」を掘ることができます。
気候の良い時期には屋外ではバーベキュー。晩秋から早春にかけては、薪ストーブを囲む団欒が・・・。

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かつてそこにあった農作業小屋から、丸太2本を転用

歴史に敬意を払い、歴史を一部保存し、時の流れに想いをはせる・・・

地松の太い丸太は、かつて、この土地に建っていた農作業小屋の屋根を支えていたものです。虫食いや腐食があると期待できないことですが、ここでは、一部に小規模な虫食いはあったものの、幸い古材がまずまずの健康体でありました。
建物は相対的に大きく新しくなりましたが、その一部に、かつてとは少し形を変えて屋根を支える役目を担当することにしました。
新築の時から、一部で近未来の経年変化の様子(味わい深くなった状態)を楽しむことができます。

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菊川市 M邸

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「牧の原市 T邸」の考え方を、さらに大がかりに実現

元の住まいの骨格を大規模に活用し、新たな生命を吹き込む

菊川市の南部郊外、週末農家の建て替え計画でした。
旧家の屋根裏を拝見したところ、嬉しいことに、築70年超の構造骨組はほぼ健在でした。
「牧の原市 T邸」をご覧いただいて、「住の記憶の保存」への配慮にご賛同いただき、計画が始まりました。

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元の住まいの骨格を見上げる

平屋でも2階建てに匹敵する内部空間の容積

ご夫婦とも高等学校の先生であるという職業柄、建て替え計画に際しては、大規模な書庫が求められ、この写真の左側に「図書館」が内包されています。
旧家の骨組を化粧露し(あらわし)とすることで、容積の豊かな広間が作られています。
空気を暖める形の暖房をすると、暖かい空気が上に行ってしまうので、この広間にはガス温水式の床暖房が設けられています。

菊川市 M邸  設計と施工のプロセス

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M邸の構造骨組

黄土色の水平部材(松丸太、一部が2段に組まれている)が既存材

大規模に水平材を利用することができました。柱は新材に交換していますが、旧家の大黒柱は、象徴的な意味もあって、利用させていただいています。
長方形平面部分を北側に広げ、屋根も高くなり、さらに南東方向に円形平面部分をつなげて新たな生命を吹き込んでいます。

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垂木をかける前の水平材の利用状況

手前側と右側に平面が拡大、屋根も旧家より高く

厳密には、2本の松梁が腐食や虫食いのため、利用できませんでした。その部分については、新たに形状の似た丸太を探し、旧材と同じ位置にほぞ加工を施して「代役」をつとめさせることとしました。

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静岡市葵区 I邸

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街のゲートであることを意識する

中心市街地、静岡名産、お茶の工場、問屋、小売店の並ぶ地域の入口領域の角地に建つ5人家族の住まい

 静岡市最大の繁華街の延長上、西方向へ延びる、かつての路面電車通り。文字通りの「静岡の香り」が漂う商工住混合の昔からの市街地の入口エリアというロケーションを意識。
 メインストリートの片側ですが、ここはある種のゲートである、という矜持に似た意識をもつ建て主の夢を翻訳させていただきました。こちらが北側の外観です。
 建物の南側約1/3は、1階を車庫にするため、1階のみRC造でその上に木造の2階を載せるという混構造となっています。

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屋根には太陽光発電パネル搭載

こちらが南側外観です。

南側の屋根上に太陽光発電のモジュールを載せ、4.2KWの発電を想定ます。

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静岡市清水区 E邸

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津波対策、高床式の住まい

高床→→スロープ→→外壁を添わせる→→波打つ外壁

静岡市清水区の、海岸からそれほど離れていない既成市街地における建て替え。
通常の基礎の高さの約2倍、道路レベルから1階床まで、1mを超えています。

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スロープの勾配をなだらかに・・・

波打つ北面の外壁の様子がお分りいただけます。

距離を稼ぐためのスロープ配置。南北に長い敷地で、道路(北側)沿いの前庭もゆったりとした広さで確保することができます。

藤枝市 S邸

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22畳大、吹き抜けになったアトリエを内包する

静岡県藤枝市、蓮華寺池公園近くの郊外に建つ画家の住まい.

「100号の絵を描くためには“引き”が必要だし、ゆったりとした空間の容積も必須」とのリクエストをかなえました。直射日光が射すと、絵の制作には芳しくないため、天空光の北側採光を取り入れた天井高さ5.5mを超えるアトリエを玄関の北西側に配しています。


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小高い丘陵に三方を囲まれて・・・

四季折々、多彩に表情を変える斜面を背景に

背後の丘陵を登って左(南)方向に下ると、そこはこの街の市民の憩いの場である有名な「蓮華寺池」。新緑から紅葉まで、さらには四季折々の花々を楽しむ・・・。心ゆたかな気分を満喫できる環境にあります。


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