建築家・栗田仁の公式サイト





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☆連絡先  ; 054-246-1990
☆メール ;765captain@gmail.com
☆住所  ;静岡県静岡市葵区5-11-37 (〒420-0961)


静岡市葵区 Ko邸

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静岡市郊外の緑豊かな環境に

コンパクトでありつつ、大らかな空間をもつ住まい

300㎡ちかい伸び伸びとした広さの角地。ゆるやかにカーブする前面道路は、北側からアプローチすると、この住まいが真正面に見えることになります。町の景色の中で、ある意味モニュメンタルな建物となりうるロケーションを少し意識し、視線をしなやかに受け止める曲面壁を角地のコーナーに配しました。

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曲面壁に添う階段、曲面壁は節あり桧の板張り

掘りごたつのある広間は天井高さ5.3m。

半径3640ミリの外壁に添う階段は、傾斜も緩やか、しかも視覚的にもいやし効果のある桧の羽目板張り。昇り降りが嬉しくなるような昇降装置に仕上がりました。
家族の集う広間は、西隣りの和室とも東隣りの厨房ともつながり、さらに2階まで吹き抜けとなり、小住宅でありながら、意外なほどの大らかな室内を構成することができました。

静岡市葵区 Ko邸

(工事中写真・模型写真)

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前面道路の北側からの眺め

「アイ・ストップ」たることを、少し意識する

前面道路の、中心市街地と逆方向からアプローチすると、このような光景が目に入ります。T字路の角に接する建物の角をゆるやかにカーブさせ「おおらかなアイストップ」たることを意識しています。

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1/50 外観模型

ゆったりとした外部空間、東側外観

南東側に広い庭を確保しています。模型には入っていませんが、建て替え前の樹木の主要な部分を温存し、配置は少し変更していますが、「記憶の保存」が成立しています。

静岡市葵区 Ka邸

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ムクリをつけた方形屋根に3階部分を組み込む

1階を鉄筋コンクリート造、2階と3階を木造とした混構造

国道一号線バイパスが安倍川を渡る付近の左岸に建つ住まいです。大きな空間を必要とする1階を鉄筋コンクリート構造とし、その上に平面計画の融通性の高い木造の2階と大きな屋根裏を3階とする構成で、外観をコンパクトにまとめ、一見、3階建てには見えません。
3階のバルコニーは南側と北側にあり、南側は安倍川河川敷から中心市街地を望み、夏の花火大会には特等席になります。北側のバルコニーはマウンテン・ビュー、静岡の後背地の山間地を眺める場所となっています。



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ピーク時対応型の大広間

お盆や正月の「一族全員集合」に対応するフレキシブルな構成

この住まいのご家族は、夫婦+子供2名、御当主の父と姉、という3世代3世帯の構成。そして御当主にはさら4人の姉妹がいらっしゃって、お盆や正月にはそれぞれが家族連れで集い…という羨ましいような賑やかな大家族の宴が展開されます。
そのような十数人~二十人規模の会食が可能なように、普段使いの畳一枚の大きさの堀こたつ形式の食卓の前後に、さらに同じ大きさの食卓を繋げることで対応します。
1階を鉄筋コンクリート構造としたのは、大きな空間を確保できるというメリットがあるからです。二つの和室は引きこみ式の建具により、一つの大きな畳の部屋になります。
さらに、東側の建具を壁の中に引き込むことにより、隣の約20畳大のリビングゾーンとも一体化し、非常におおらかな大空間とすることと、寝室として使うことを念頭に置いて区切られた空間の集まりとすることが両立することを意図しています。

焼津市 M邸

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(1/4シリンダー×2)+ 寄棟屋根のハイブリッド

天井高さ5.6mのリビング、愛車「ランドクルーザー」も住居内に。

若い建て主の住まいです。
愛車「ランドクルーザー」納める天井の高い車庫を1階の和室の奥につくり(下の図のGの部分)、車庫から1階の中央部の廊下面する部分をガラス戸とし、さらに廊下からリビングゾーンへの入り口もガラス戸で、つまり、リビングゾーンから、愛車の姿を見ることができる、そういう構成です。
2階建ての部分は、少しだけ半径を変えた1/4シリンダーの組み合わせとし、厨房以外の西側のゾーンは吹抜けとなって天井高さ5.6mを実現しています。
内部から見るこの1/4円弧の壁面は、桧の羽目板を湾曲させて横張り、温かみのある仕上げです。



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リビングダイニング~廊下~車庫、眺めが透過する

外部空間と内部空間の変化を楽しむ

外部空間と内部空間の変化を楽しむ

藤枝市 T邸

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シリンダー状の外部空間を取り囲む

リビングゾーンと一体となることを意図した円形庭園

現在は、南側に隣家が存在しますが、近い将来、南側の幹線道路の拡幅により、南側隣家が解体され、写真右側の円弧をなす塀の外側が公道になります。その時点では、歩道に面し、この湾曲した塀とその外側の低めの植栽が、このすまいの外側の表情をつくることになります。
カーポート(写真中央奥)の屋根も、塀の円弧と同じ曲率で切り欠き、住居の壁面にも「見えざるシリンダー」の存在を感じさせるように住居の外皮に凹面を構成し、それらすべてを合わせて、そこに印象的な円形の庭園をつくりだすことになります。



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室内のような屋外のような・・・

豊かな空間体験を日常のものに

リビングゾーンの外側は、4つの片開きドアから出入りできる床の段差の少ない状態に設えられたウッドデッキとなっており、季節の良い時期には、この場所がリビングダイニングのサブスペースとなることが期待されています。
リビングゾーンに面する湾曲した壁面は、先の焼津市のM邸とは逆カーブで、桧の羽目板を横張りとしています。


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